ぐっじょぶ
「薫ちゃん?!まさかまたコテで火傷したの?!」バックに化粧道具をしまいながら蘭子さんが言った。
「はい、まさかの2回目の火傷です…。麻衣さん、なんで笑い堪えてるんですか!」幸いにも1センチにも満たないあざのようなものができただけで収まった。
「ぷぷっ!ごめんね、なんかあまりにわざとらしいリアクションだったから!よし、そろそろオープン前だよ。蘭子ちゃんと私はストックに行って来るから、薫ちゃんはレジのお金とお掃除ね!」そう言って麻衣さんは蘭子さんを促して階段の方へ向かっていた。
私は自分の持っている鏡と店内にある巨大な鏡を合わせ鏡のようにして、髪が後ろまで綺麗に巻けているか確認した。
「よし!完璧!」道具をバックにしまってレジ横の荷物を置くスペースがある部屋へ移動した。
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