アタシと猫と、カレ。
足下に、何だか柔らかな温もり。



視線を向ければ、ちょっと小さい体が可愛らしい。



どこからともなく現れた、一匹の猫。

上目遣いで見つめられれば、愛しさがこみ上げる。




「お前も雨宿り?」




言葉が通じたか通じなかったのか、



それは分からないけど、




ゴロゴロと喉を鳴らして、そっと足に擦り寄られれば、




何だか悪い気はしない。





猫を抱きあげて、


そっと頬擦りをする。







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