君じゃなきゃ
ふぅー
なんて説明しようかな
えれなに…
「大丈夫?」
「うん、学校で待ってくれてるみたい」
「じゃあ学校に戻ろうか」
戻ろうかって一緒にってこと!?
そうだよね牧野くんだって鞄あるもんね
一緒に戻るっていっても
ただ行くところが一緒なだけだもんね、
そう、普通のことだよね
「うん」
私達は並んで歩きだした
「ほんとごめんね」
「もういって
さきからあやまりすぎ」
「だって…
あれどこ行くの?」
「近道」
「近道?
牧野くんはここら辺に住んでるの?」
「いや、こっからは電車乗らないと
帰れないかな」
「私も電車だ
じゃどうしてあの場所みつけたの?」
「歩いてたらたまたま」
「素敵な場所だね」
「おぅ
部活とかないの?」
「わたしは帰宅部だから
牧野くんは?」
「バスケ部が入ってって
うるせえからおっきい大会終わるまで
参加してる」
「バスケ上手なんだ?」
「俺?うまくないよ
別に全然普通」
「でもバスケ部って沢山優勝してるし
人数も沢山いるのに入ってってことは
上手だからでしょ?」
「さぁー」
「ははっなにそれ」
「よくわかんねー
ほら学校みえた」
牧野くんはんーっと伸びをして
学校を指差した
「ほんとだ近道だね」