君じゃなきゃ
「───ん、」
ここどこだっけ…
たしか、外が気持ち良さそうで
昼休みに抜け出したら
大きな草原を見つけて……
牧野くんにあったんだ、
……え?!
もう夕方じゃん!?!?
しかも
ずっと牧野くんにもたれかかってた?!
最低最悪だ…。
「起きた?
おはよう」
「あ、おはよう
…………
お、おはようじゃなくて
本当にごめんなさい
授業もさぼらしちゃって
しかも、ずっとよっかかってたみたいで
ごめんなさい」
「別に大丈夫
逆にサボれてラッキー」
夕日に照らされながら
ニコッとわらう牧野くんはすごく
眩しくて改めて
そのかっこよさにどきっとしてしまう
「どうかした?」
「いや、なんでもない
えれなからいっぱい電話きてるや
ちょっと電話してもいい?」
「どうぞ」