さくらシンドローム
その後のテストもなんとか終わった。
今まで生きてきた中で一番手応えのあったテスト。しかし、一番結果を聞くのが怖かった。
「ああ~。」
「大丈夫だよ桐生。なんとかなってるって。」
隣で余裕そうにケータイをいじってるズッキー。
くそ。あんだけ女の子と遊んどいて余裕とはムカつく。
授業ごとに返ってくるテストたち。
「赤点者はいませんでした。」
センセーのこの言葉を聞くたびにホッとする。