さくらシンドローム

キョロキョロ見渡すが、人が多すぎて父さんと母さんは見付からない。

「くっそ。どこだよ。」

「ゆきー!こっち!」

母さんの声がした。

「こっちってどっちだよ!」

叫べば、2人が走ってきた。

「ありがとう、ゆき。」

「財布忘れるとかバカだろ。」

「さあ、回るよ。」

「え、」

父さんと母さんに片手ずつ引っ張られて、祭会場をどんどん進んで行った。

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