さくらシンドローム

隣の席はチャラそうな男だった。

「…なんで隣が男なんだよ。」

「知らないよ!俺に文句言わないでよ!」

あ、なんだ。ちゃんと会話できるじゃん。

「お前名前何?」

「えー。俺女の子にしか教えないんだけどー。」

「…しばくぞ。」

「すいません。羽川瑞樹です。」

「そうか、よろしくな、ズッキー。」

「ズッキーて…じゃあお前は幸雄だからユッキーな。」

「…しばくぞ。」

「…すいません。」

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