さくらシンドローム

「おばあちゃんは凜太郎のこと、女だと思ってるんですか?凜子って。」

「あー、凜子って言うのは…」

「ただいま。」

そこに凜太郎が帰ってきた。

「おかえりなさい。」

「あれ、桐生くん、花買いに来たんですか?」

「ああ。」

「凜太郎、桐生くんに何も話してなかったのね。」

「え?」

「おばあちゃんのこと。」

「…あー。」

凜太郎があからさまに困った表情になった。

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