さくらシンドローム
「はい、桐生くん、できたわよ。」
「あ、ありがとうございます。」
出来上がった花束を受け取る。
「ところで桐生くん、宿題終わりました?もうすぐ夏休み終わりますよ。」
「この俺が終わらせてると思うか?」
「…ちょっとは期待した私が馬鹿でした。」
「写させてくれよ。」
「クラスごとに課題違うでしょう。」
「そうなの!?」
「はい。残念ながら。」
まじかよ。つら。
「明日、進藤くんと矢神さんとここの裏で一緒に宿題するけど来ます?」