さくらシンドローム

「皆さん、お疲れ様です。」

凜太郎が戻ってきた。

「おかえりー。店番終わったの?」

「ええ、おばさんが帰ってきましたから。」

俺の横に座る凜太郎。

「はかどってますか?」

「ああ。バカップルの声をシャットアウトしたらすげえ集中できて、めっちゃ進んだ。」

「桐生しね。」

「あんだとゴラ!」

「まあまあ。そろそろ休憩でもしますか?」

「私アイス食べたい。」

「すみません。あいにく今うちはアイス切らしてて。」

「じゃあ桐生買ってきてよ。」

「はあ!?なんで俺!」

「いいじゃん。早く買ってきてよ。」

「絶対嫌。」

結局、じゃんけんで負けたやつが買いに行くことになった。

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