さくらシンドローム
「生徒会室にもいなかったらしいよ。」
「うそ!?」
「凜太郎様どこいったのー。」
休み時間になるたびに騒ぐ女子たち。
俺は机に顔を伏せる。
「凜ちゃん見つかんないの?」
ズッキーが頭上から話しかけてきた。
「どこにもいねえ…もしかしたら帰ったのかな。」
「気の毒に。」
「くそう。」
そもそもズッキーが俺と一緒に回ってくれたら俺はなんの苦労もなかったのに。
「ズッキーのせいだ!」
「ええー?」