さくらシンドローム
17時か…。
今日は授業が7限まである。7限目は16時半に終わる。
放課後は…30分のみ。
荷物とか置きっぱのはずだから教室を張っていればいずれ見つかると思っていた。
しかしタイムリミットが過ぎれば意味はない。
「だあ!時間ねえじゃねえかあ!」
「え、桐生!?」
俺は教室を飛び出した。
「凜太郎ー!どこだー!出てこい!」
校内を駆け巡り凜太郎を探した。
授業のチャイムが鳴ったが、そんなの知らない。