さくらシンドローム
「みなさんが私を追いかけてたのは、修学旅行を一緒に回ってくれようとしていたんですよね。忘れてました。」
「は!?」
「いや、すごい勢いで追いかけられたからついつい逃げちゃって。本来の目的を忘れてました。」
「…はあ。」
えへへ、と笑う凜太郎の肩に手を置いた。
「俺と一緒に回れよ。」
「ええ。桐生くんがよければそうさせていただきます。」
「よし!」
凜太郎との約束をとりつけることができてテンションが上がった。