さくらシンドローム


しかし放課後。

「桐生、これが終わるまでは帰れないからな。」

授業をサボった罰として廊下で正座&課題を課せられた。

「なんで俺だけ!凜太郎は!」

「私は体調不良で保健室に行っていたので。」

「嘘つき!嘘つき野郎!」

「ふふ。手伝ってあげるので頑張りましょう。」

凜太郎と廊下で学習する姿は、他生徒たちの注目の的になった。

「ぷぷっ!桐生ダッセー!」

ズッキーはスマホを向けて写メを撮ってきた。

「やめろ!しね!ズッキーしね!」

何はともあれ修学旅行が楽しみだ。

< 214 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop