さくらシンドローム
それからというもの、藤堂がやたら目について鼻について、もう俺の顔面がどうにかなりそうだった。
「藤堂くんと凜太郎様、どっちにする?」
「私はもちろん凜太郎様!」
「私は藤堂くんかなー。」
凜太郎と藤堂の一騎打ちになりそうだと、みんなが噂した。
「おいこら進藤!頑張れや!」
俺は進藤のクラスに向かい、喝を入れた。
「俺は別に生徒会長になりたいわけじゃないし、少しでも凜太郎のサポートができれば。」
「お前なあ…」
「進藤ほんと優しいかっこいい好き!桐生、こうなったら、全力で凜太郎を応援してあげて。あんな1年坊主が生徒会長になるなんてありえないわ!私は進藤に票いれるけど。」
「…お前なあ…。」