さくらシンドローム

「これ…凜太郎!これはお前が女装してることを知ってるやつの犯行だ!誰に言った!?」

「…桐生くんにしか言ってません。」

「そうか!じゃあ犯人は俺…ええ!?俺じゃない!俺はやってないぞ!」

「わかってますよ!…たぶんどこかで見られたんでしょう。」

「…」

「そろそろ潮時でしょうか。」

「凜太郎…」


その様子を見ながら電話をしている女子生徒がいた。

「もしもしー?上手くいきそうだよ。うん、うん、ありがとー。お礼?するする。」

その女は電話を切って、ほくそ笑みながら言った。

「…生徒会長になるべき人間は、藤堂だよ。」

< 227 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop