さくらシンドローム
翌日の放課後。
「せいぜいがんばれよー。」
授業が終わってすぐ、薄情なズッキーは帰ってしまった。
「さあ、まずはあいつらが帰ったかどうか確認して…。」
ちょうど進藤と矢神が歩いて来た。
「よう。」
「あ、お前は桐生か。」
「そうそう。お疲れさん。」
「お疲れー。」
「もう帰るのか?」
「ああ。」
「あれ、会長さんは?」
「凜太郎はいつも帰りは別なんだよね。もう帰ったんじゃない?」
「そうか。なあ、生徒会って3人だけ?」
「いや、あと2人いるけど2人とも部活熱心だから放課後は集まらないんだよねー。」
「そっか…じゃあな。」