さくらシンドローム

「さ、さくらあああぁぁあ!?」

「え、うわあ!?」

思わず叫んでしまった俺の声に驚いた様子のそいつ。

顔が一気に蒼白になった。

「どういうことですか!?なんであなたがここにいるんですか!?」

「お前こそどういうことだ凜太郎!なんでお前が……さくらなんだ…。」


そう、『さくら』は凜太郎が女装した姿だった。


「どういうことなんだよ!」

「すみません、急いでるんです。」

「説明しろよ!」

「…わかりました。でも今は時間がないのでまた明日、昼休みにここに来ていただけますか?あと、このことは他言しないでください。」

「……わかった。」

約束をして俺は生徒会室を出た。

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