さくらシンドローム

「こんなところで堂々とカツアゲしない方がいいんじゃないか?」

「あ、カツアゲってわかってんだ。なら話は早い。おい、こっち来いや。」

幸雄は路地裏に誘導された。

「持ってるだけ金出せ。」

「全部な。」

うわ。カツアゲされる側ってこんな感じなのか。

俺もこんなに格好悪く見えていたのかな…ショック。

今までカツアゲしたやつらごめん。

「お前らにやる金なんてないに決まってるだろ。」

「はあ?」

「んなこと言ってると痛い目にあうぞ。」

殴りかかってきた男たち。

…遅え。


ガッ!ドッ!ドゴッ!


「ぐはあ!」

返り討ち成功。

< 57 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop