さくらシンドローム

結局ズッキーに見捨てられた。

どうするかな…。正直に百助に話すか?いやいやいや。無理。どうせまたバカにされる。

「あれ、桐生くん。こんにちは。」

「あ…」

帰りにコンビニに寄ると、凜太郎がいた。

「なにか買い物ですか?」

「まあな。」

「凜ちゃん!これ食べたい!」

シュークリームを持った中高生くらいの女の子が凜太郎のもとに駆け寄る。つーか可愛いんだけどこの子。

「え、凜太郎、その子は?」

「あ、この子は、」

もしかして…彼女か?

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