さくらシンドローム
「いとこです。」
「あ、いとこ…」
「この人、凜ちゃんの友達?」
「そうだよ。桐生くん。」
「凜ちゃんのいとこの穂乃香です。よろしくお願いします。」
笑顔がとても可愛い。
俺は思わず穂乃香の手を握った。
「俺の彼女になってよ。」
「は?」
「はあ!?桐生くん何言ってるんですか!?バカですか!?」
穂乃香は俺の手を思い切り振りほどくと、凜太郎の後ろに隠れ、俺を睨んだ。
「まじありえない!凜ちゃん!この人きもいんだけど!」
「え、」
穂乃香は物凄く口が悪かった。