さくらシンドローム

そのあとも凜太郎は、美味しそうか不味そうかで魚を見ていた。

そしてなんとか無事、水族館デートを終えた。

百助としほちゃんはお揃いのキーホルダーを買っている。リア充爆発しろ。

「どうする?これからご飯でも行く?」

「すみません、私このあと用事があってですね。」

凜太郎が申し訳なさそうに頭を下げた。

「デート自体急だったもんな。今日はありがとうなさくら。」

早く解散したい。早く帰りたい。

「そっかあ。残念。また今度4人でどっか出かけようよ。」

「はい是非。…絶対もう行きませんけど。」

「へ?なんか言った?」

「いえ何も。」

本音が出てるぞ耐えてくれ凜太郎。俺も耐えている。

< 99 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop