Luck TesT
「君!そこで何をしているんだ!?」

いきなり大きな声がして、驚いて思わず振り返る。
少しだけ開きかけたドアが、バタンと閉まった。

「この家の子かい?」

視界が一瞬で真っ白になる。手で光を遮り、目を細目ながら声の主を探す。
そこには、制服姿のお巡りさんらしき男の人が、自転車を家の前に停めている姿があった。

「いえ…」

別に悪いことをしているわけじゃないのに、何故かおどおどしてしまう。
それを感じたのか、相手も少し、不審げな目をしてこっちをじっと見つめた。



< 148 / 436 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop