Luck TesT
「二人は付き合ってるんすかね?」

「何でだ?」

車をおりた所で難波が聞いてきた。

「いや、普通、電話に出ないってだけで、そんなわざわざ家まで行くかなぁって思ったもんで」

ポリポリと頬をかきながら難波が言った。

「付き合っていればわりと当たり前なのか?」

ウィン、と自動ドアの開く音が暗闇の中に響いた。
すぐの扉から、警備員とおぼしき男性が出てきたので警察手帳を開いて見せた。男性は小さく頭を下げ、何も言わずに通してくれた。


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