Luck TesT
「…なんだか騒がしいな」

次は現場に向かう、ということで、緒方宅へ向かいはじめて数十分がたったころだった。微かに聞こえてくるサイレンの音に、布施は小さく言った。

「何かあったんですかね?」

信号待ちをしていると、1台の救急車と消防車が前を通りすぎていた。

「同じ方向だな」

しばらく進むと、また、消防車が通り過ぎ、さらにパトカーも数台、サイレンを鳴らしながら布施達を追い抜いていった。

「近い、ですね」

進むにつれて、サイレンの音が大きくなっていく。
何があったのだろうかと思ったその時だった。

「あれは…?」



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