Luck TesT
ガタガタっと、そばに置いてあった椅子を引き寄せると、積もっている埃をはらい、難波は腰かけた。

「さすがにさっきのステージはなかなか大変だったよ。何せ、君と彼を殺せば、それだけでもかなりの金額になるから」

カチャカチャ、と、腰につけていた銃を取り出して、何かを確認していた。

「最終ステージ、ワクワクするね」

葵をみつめながら、微笑みかける。

「10億、か。君の彼氏くんとあわせれば、15億だよ。警察なんかやめて、一生、好きに暮らせる」

難波の言葉に、首を傾げた。

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