Luck TesT
開かずの踏切が、音を立て始めた。

「あ、やべ!急ぐぞ!」

走ればなんとか、遮断機がおりる前に踏切を越えられる距離。
結斗が走り出す。
葵もそれに続いた。

遮断機はまだおりていない。
間に合いそう、と思ったその時だった。

「あっ!」

ポケットにいれていた携帯が、ガシャン、と音を立てて、道路を滑った。

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