Luck TesT
「よかった!怪我はない!?あぁ…本当に無事でよかった」

そう言って、結斗の母は、彼に抱きついた。

「葵ちゃんも…無事でよかったわ」

私もいることに気づくと、おばさんは泣きながら、私をぎゅっと抱きしめた。

「母さん、葵んとこのおじさんとおばさんが帰ってくるまで、葵、家でいていいよな?」

結斗がいうと、おばさんは大きく頷いた。

「そうよ、そのほうがいいわ。薫さんたちも、その方が安心でしょうし」

そう言うと、おばさんは私の手を引っ張って、家の中へと連れて入る。

「薫さんたちには、念のため私からも連絡しておくから。今はゆっくり休みなさい」

そう言って、にっこりと微笑んでくれた。

「おばさん…ありがとう」

私はすまなそうに、ぺこっと頭を下げた。


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