一瞬の恋
私は、泣きながら屋上に向かった。



泣きたかった。



泣いてスッキリしたかったから。



屋上に着くと、肌寒い風が吹く。



私は、近くの壁に寄りかかって


泣いた。たくさん泣いた。


涙がかれるんじゃないかって思うくらい。泣いた。



でも・・・


泣かないと、大樹をあきらめられそうになかったから








何分かして、



私の涙は落ち着いた。


私の大樹に対する気持ちも少し減ったと思う。



私は大樹の近くにいないほうがいいんだ。


なんて、勝手に考えてた。

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