一瞬の恋

女嫌いな人気者

私は、大樹と一緒に新しい教室へと向かった。


「なんか楽しみだね」


「そ?俺は女さえいなければ楽しいけどね」


「女嫌い・・なの?」


女嫌い。もしそうだったら私の事も嫌いだよね。


「まぁな。だって女ってうれせーじゃん。

 
 でも・・朱里はなんか───ッ」


“朱里はなんか”の後が聞こえなかった。


だって、雄太が私達の所に走ってきたから。


「ごめんッもう一回言って!聞こえなかった最後の方」


「いや・・いいよ。」


「え?分かった。」


「おーい、何してんのー。

 ってあれ?もしかしてさっき桜の木の下

 いた人じゃないですか?」


雄太は、大樹くんを見るとそういった。


「そう・・だけど。あ、俺松元大樹。よろしく」


「おれは鈴原雄太!雄太ってよんでー

 俺大樹って呼ぶから!じゃよろしく」


ハイテンションな雄太と違って


落ち着いてる大樹。


その顔を思わずずっと見ていてしまう。


綺麗な顔立ち・・もてるんだろうな。


なんて思う。
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