誓~天才演技者達の恋~
自分に自分が嫉妬
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{Yuria,「お姉ちゃんも...あの人のこと...好きなの?」}
{姉,笑みを浮かべながら「好きなんかじゃ足りない、愛してるのよ。」}
{姉,写真を取り、写真に指を滑らす「私はあの人を、あの人は私を、心から愛し合っているのよ?」}
{姉,妹の首を掴む「子供のあんたに入る隙間なんて無いわ」}
「カット!!」
ユリアは「フゥー」と呟くと、椅子に座った。
今撮影中なのは“サンカクカンケイ”の第二弾。
第一弾は、修学旅行から帰って来た後でだった。
キャスト。卓也・賢斗との恋愛ドラマは高視聴率を叩き出した。
しかし、ユリアはよく覚えていない。
「私としたことが...ドラマ撮影中のことを覚えてないなんて...」
精神的にも体力的にも疲れきっていたユリアは、ドラマ撮影をよく覚えていない。
そして、演戯祭の時は棄権した。
疲労が溜まり、入院をしていたのだ。
「最近、演技してても疲れてくる...ちゃんと入院中寝てたのに」
ユリアは薬を手にすると、水と共に口に含む。
そして、台本を手に取ると、立ち上がった。
「今日の撮影はこれまでッ!お疲れ様!!」
ユリアは、フラフラの身体のまま和人の所へ向う。
そんな時、一人の影がユリアの前で立っていた。
「誰...?すみません..今、体調悪くて」
「everydayフラッシュの土居朱美です」
「えっ...?」
「あなたの秘密を聞こうと思いまして。」
ユリアが首を傾けていると、朱美はニコリと笑った。
「あなたと白野百合亜さんの関係は...なんですか?」
「!!!!?」
「今、大注目の天才的演技女優Yuria。
...昔いたんですよ。天才子役の白野百合亜が...」