とけてながれて【完】



それは学校で一番のモテ男、白夜くんだった


白夜くんは、なぜだかわからないが私によくかまう


それで一時期噂された時期があったのは良い思いでで



「何が、いいの?」


答えない私にもう一度問う



「素直にならないように、してるの」



白夜くんは、それを聞くと
ふーん、と言った



「なんで、なれないの?」



「イケナイ事、だから」


「……想うのが?」



白夜くんには、何故かいつも素直な気持ちを言ってしまう


深く聞いてこない白夜くんとの距離感が、好きだった



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