とけてながれて【完】


「でもちょっと、神様は自分勝手ね」


「そう?愛、というモノを、神様は知らなかったんだよ」


「知らないのに、愛を作って教えれる?」


「この愛が、神様にとってはどんなモノなのかわからなかった。だから俺達に教えたんだよ。…そう考えると、自分勝手かもね?」


クスリ、笑う白夜君は女の子よりも綺麗


あなたも、月みたいだよ


月と月、きっとお似合いだ


「でも、すごくすごく、可哀想なヒトなのね」


「可哀想?」


「誰かに、教えないと愛をもらえないんでしょう?」


「そうなるね」


「それってちょっと、可哀想。悪く言ってごめんね神様。」


するとクスクス笑い出す白夜君


「何が、面白いの?」


「神様を可哀想って言う人を見るのは二人目だ」


「もう一人は…月さん?」


なんとなく、わかった


すごくすごく愛しそうに笑うから
そんなのすぐにわかる



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