とけてながれて【完】


雪の寒い夜を駆け出す


真っ白な息を吐き出して鋭い空気を吸い込みながら走る


灰が焼けるように痛むのを気にする暇はない


涙が乾いてくれるはずもなく


雪で転んで


帰る場所もないのに、帰りたくない


涙が止まらない


去年までの幸せなクリスマスなんて


一生来ない


決心した想いを伝えることも


出来るわけじゃない


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