とけてながれて【完】
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「やっと一区切りついた、かな?」
箒片手に広い庭を見渡してみる
掃きむらはないか…
ふと目に留まる門の横の木のあたり
あそこ、掃いてないような…
少し離れた木に向かってゆっくりと歩いて行く
歩いている途中に少し違和感を感じるが気にせず向かう
近くまで来てやっとその違和感に気がつく
…人、なのかな?
そこには使用人でもない、スーツ姿の背の高い
真っ黒な髪の男の人が立っている
不審者…?いや、確認しないことには相手に失礼だ
ゆっくり、ゆっくり
音を立てない様に近づいていく
不意にその男の人がこちらを振り向く
その顔をみて驚愕する
その男の人は…