とけてながれて【完】
融けて流れた
「雪兎!」
私は大きな声で愛しの人を呼んだ
真っ白な真っ白な衣装を着て
「雪華。」
「変じゃ…ない?」
心配になって聞いてみる
これで似合っていないなんて言われたら泣いてしまうだろうけど
「すごく、綺麗だから大丈夫だよ」
その言葉で気持ちが
ふ、と軽くなった
「よかっ、たあ」
貴方の笑顔で私は幸せになれて
不安なんて吹き飛んでしまう
色々、これから大変なことはあると思う
でも、雪兎
貴方となら私は乗り越えられるよ
だから、私から離れたりしないで
一生、一緒に居よう
雪がつもって冷たくなっていた心も
今は融けて
愛と融け合って私の体中に
流れてる
雪兎、貴方を一生愛し続けるのを
私は誓えるよ
だって、ね?
私を包んでいた雪は全部愛にかわったから