恋、16歳。
・・第1章

恋がしたいお年頃

あたし、佐久間こころ。
高校1年生。

入学して1週間が過ぎました。
まだ着慣れないブレザーに、
赤いリボン。
4月、春…
新しい出会いに心が弾む…

はずなのに…


「お!雫、おはー♪」

「おはよう」

「雫ちゃん!!おはよう」

「おはよう」


雫ちゃんの隣を歩くあたしは、
思わずため息を漏らした。

毎朝こんな感じ…

雫ちゃん―…佐久間雫。
実はあたしのお姉ちゃん。

でも、ただの姉妹じゃない。

“双子”なんだ…。
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