とある少女と遊び人



「もしっ!!もし、癌さえなければ―――――っ結核になんてならなければ・・。ふぇっ・・」





あたしの目から一つの涙が伝った。





止めようとしても、あとからあとから涙が出てくる。





「花蓮ちゃん・・。泣かないでっ・・」




美鈴さんに八つ当たりしてしまったことを後から後悔した。





美鈴さんだって、辛いはずなのに―――


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