木漏れ日②
「ほんと....ごめん....」
―――――ガラガラっ――――――
ポツリとつぶやいて
部屋から出て行った涼貴の目には
やっぱり涙が溜まってて
追いかけたくなった。
でも・・・
追いかけたところで
私は涼貴にかける言葉を
見つけられないと思う。
だから結局追いかけられなかった。
ほんと嫌になっちゃう・・・。
いっつも強がってるけど
ホントはなんにも出来ない弱い私・・・。
私は弱いから泣いてる涼貴に
かける言葉を見つけられない。
見つけられないから
部屋から出て行った涼貴のところにも
行ってあげられない。