木漏れ日②
もうすぐ愛歌が検査から帰ってくる時間だ。
――――ガラガラ~――――
「おかえり。愛歌。」
「・・・・・」
愛歌は病室の前からなかなか入ってこない。
「どした?入ってこいよ。」
「・・・・・・・」
僕は愛歌の目の前まで歩いていった。
――――ドンッ――――
愛歌は急に僕に抱きついて泣き出した。
「どした?話してみ?」
「うっ・・・涼貴ぃ~。」
「なに?」
「・・・私たちもう会えなくなるっ。」