俺様ヤンキーに愛されて。~third~
まとわりついてくる女がベタベタ触りながらケータイを差し出してきた。
俺は馴れ馴れしい女を振り払う力も無い。
………みあ…が…倒れた。
嘘だろ?
ーー「速く学校に来い!!」
突然、猛の言葉が頭に過り(よぎり)俺は女の手からケータイを奪い走り出す。
「ちょっと待ってよ~!!!!」
「あ~写真撮ってよ~!!!」
後ろで飛び交う女逹の言葉なんて耳に入りもしない。
みあ……今行くからな。
待ってろよ!!!
俺はひたすら学校に向かって走った。