俺様ヤンキーに愛されて。~third~
ーバタンッ
扉が閉まるときにかすかに聞こえたみあの声。
「待っー………」
俺はみあの元へと戻らなかった。
今戻っても、もっともめるだけだ。今の俺には冷静にみあの話を聞いてやれる自信がねぇ。
保健室を出て廊下を歩いていくと…銀色の髪が視界に入った。
…猛か。
何も話さず通りすぎようとすると猛が廊下を歩く俺の存在に気づく。
「涼!!アイツに聞いたか?」
「…あ?」
「倒れた理由聞いたのか!?」
「………………」
無意識に拳を握った。
みあ…俺には倒れた理由話さねぇのに猛には話してるのかよ。