俺様ヤンキーに愛されて。~third~
「……消えろよ」
「…え?」
「俺の前から消えろっつってんだ!!!!」
あたしに向けられた白金の怒声に身体が動かなくなった。
ーー消えろーーってあたしに言ってるんだよね…?
白金がこんなに怒ってるのは始めて。
「しっ…白金…」
「黙れ」
「嫌だ…お願い。話を…」
「聞きたくねぇんだよ!!!!」
白金の二回目の怒鳴り声は空へと消えていく。
あたしの目には涙が滲んできた。
それを見た途端白金の顔が歪む。
「泣くなよ……みあ」
「っ……ゴメっ……」