俺様ヤンキーに愛されて。~third~
キミがいい
「やっぱり腫れてる…」
手鏡で自分の顔を確認すると昨日泣いたから目がヒドイ事になっている。
あたしはため息をつきながら手鏡をカバンに入れて玄関の扉を開けた。
「……え…」
「…よぉ」
視界に映ったのはいつもの様にあたしを迎えに来てくれた白金の姿。
「どうして…怒ってたんじゃ…」
「あぁ。怒ってる」
白金は素っ気なくそう答えるとあたしの先を歩き出した。
慌てて後を着いていくと急に白金が足を止め振り向く。
「……怒ってても…お前の事が心配なんだよ」
「…え…?」