俺様ヤンキーに愛されて。~third~
「ふぅん…。嫌いでもいいよ
今はね」
「あ?」
冷たく白金がそう返すと雅ちゃんは去っていく。
ある程度離れた所で雅ちゃんがあたし達の方を振り返った。
「ー……っ!!!!」
雅ちゃんの視線は確実にあたしだけを捕らえ(とらえ)ている。
冷たい雅ちゃんの目に捕らえられてあたしは動けない。
足も手も顔も視線も。
自分のモノじゃないみたい。
その時雅ちゃんの口がニヤリと笑った。
ーゾクッ
身体中が一瞬にして冷えきる。
そんなあたしを見ると前を向いて歩き出した雅ちゃん。