俺様ヤンキーに愛されて。~third~
目の前の状況が現実だと実感したからか。
涙がポタポタと白金のシャツへと落ちていく。
「起きてよ!!!白金!!!
死なないで!!!」
雅ちゃんの叫び声を聞いた生徒達が階段の上に集まり始めた。
あたしは白金に叫び続ける。
「嫌だよ…白金!!!!」
「………………」
「お願いだから死なないで!!!!」
「………み……あ……」
微かに聞こえた白金の声にあたしは叫ぶのを止めた。
目の前には目を開けた白金がいる。
「白…金……」
「………みあ…」
白金はあたしに手を伸ばす。
その手を泣きながら握った。