俺様ヤンキーに愛されて。~third~
白金のお姉さんが叫んだ瞬間、病室の時が止まった。
白金もお姉さんも銀色コナンくんもあたしも誰一人動かない。
聞こえるのは窓の外から聞こえる風の音だけ。
何分たったのか…沈黙を破ったのは白金だった。
「姉貴…ザケんなよ?
俺に彼女なんていねぇ」
「……涼?」
「笑えねぇ冗談言うな」
白金はお姉さんにそう言うと髪をいじり出す。
お姉さんは口をポカンと開けてベッドの横に立ったまま。
「涼……あ、アンタ…」
「…んだよ。まだ何が言うのか?」
白金の表情は冗談を話しているようには思えない。