俺様ヤンキーに愛されて。~third~
代償
でも逃げられない。
足が動かないから。
震えて…立っているだけで精一杯。
そんなあたしに銀色コナンくんは無惨にも言葉を続ける。
「涼…お前の事……」
「………っ…!!!」
身体中が心臓になったみたいに音を立てる。
言わないで。
分かってる。分かってるから。
次の言葉への不安に耐えきれなくなって床に視線を落とした。
「お前の事……忘れてる……」
「………っっ!!!!」
ハッキリと届いた銀色コナンくんの言葉。
その言葉はあたしの胸に深く突き刺さった。
「……嘘でしょ!?」