俺様ヤンキーに愛されて。~third~
それはきっと、まだ心の中で信じてるから。
白金が記憶喪失だなんて嘘だって。
これは夢だって。
目が覚めたらまた優しい瞳であたしを見つめてくれて。
耳元で甘い言葉を囁いてくれるって……。
「記憶喪失…?涼が?」
「あぁ。それしか考えられねぇ」
「でもあたし達の事は覚えて……」
頭上で銀色コナンくんとお姉さんの声が聞こえる。
現実逃避をしているあたしが口を開くワケが無くて…二人の話している言葉を聞くばかり。
「色々なヤツと会ってみないと分からないケド…
もしかしたら……忘れてるのはこの女の事だけかもしれねぇ」