俺様ヤンキーに愛されて。~third~
あなたの隣
ーガチャッ
「………っ…」
白金がいない玄関前を見て喉の奥が熱くなる。
バカだよね。いるわけないのに…。
あたし…少し期待した。
数日前みたいに微笑みながら「オス。みあ」って優しい声で言ってくれるって思っちゃった。
当たり前だった日常だったけど…凄くかけがえのない事だったんだ。
失ってから気づいたよ。
涙が流れそうになりカバンから手鏡を取り出す。
「大丈夫!頑張れる!!」
鏡に映るあたしの目は昨日、華と泣きはらしたせいで赤くなっている。
華がいる…あたしは1人じゃない。
銀色コナンくんだって、白金のお姉さんだっている。